先日、大阪・堺筋本町の大阪産業創造館にて
講演をさせていただきました。
カヌーのデザインがされた建物でした。
今回の講演は
JDPU(ジャパン デザイン プロデューサーズ ユニオン)様の
研修セミナーの一環で
京都精華大学デザイン学部教授の
佐藤敬二先生の講演の
ゲストとして呼んでいただきました。
まずは、佐藤先生による
「和のデザインルーツは『神坂雪佳』に有り」
というテーマです。
エルメスのカタログの表紙でも使用されている
神坂雪佳を中心に
「京都において図案の近代化は明治中期に始まり
日本画家たちが、
高島屋や三越、千總などの図案を描いていた。
その中で異色は
消費者文化と伝統文化に裏打ちされた
近代的図案を導入し、
ブランドを確立した図案家神坂雪佳と洋画家浅井忠であった。」
という講演です。
京都人の心情的な面にも理解が深かった
京都育ちの神坂雪佳が、
美術工芸学校の教師を務め
人材育成に取り組んだことや
呉服、陶磁器、漆器など
当時の京都の基幹産業のデザインに携わったことなどが
現代の時代でもそのスピリットが京都で引き継がれている要因だと
思われます。
佐藤敬二先生の素晴らしい講演の後
ご紹介いただき講演をさせて頂きました。
まずは、当社の歴史や現代に至る経緯などをお話させていただき
デザインに関わる方々が多い会場でしたので
色々なアーティストさん達とのコラボレーションや
当社の商品のデザインなどについて
実際に手ぬぐいや風呂敷を見ていただきながら
お話をさせていただきました。
東京国立博物館とのコラボレーションの大風呂敷です。
鍵善さんとのコラボレーションの大風呂敷です。
当社が実際に明治初期から昭和初期にかけて
デザインされていた当社の昔の手ぬぐいを
復刻したお話から、
今の京都や新しく歴史に残るような
デザインを目指していることなどを
お話させていただきました。
実務で、古典的なデザインを活かした
お仕事のお話をしていきました。
皆様、お役に立てていれば幸いです。
講演終了後、佐藤先生と
大阪産業創造館の前で1枚!
佐藤先生、お疲れ様でした。
そして、講演を聴いて下さいました皆様
ご清聴ありがとうございました。