明日は4月1日、
いよいよ祇園甲部さんの「都をどり」が
始まりますね。
永楽屋細辻伊兵衛商店では
都をどりに関するデザインの手ぬぐいが幾つかございます。
今日は、
昭和初期にありました当社の手ぬぐいの会
『百いろ会』の最高傑作といわれた
『京の年中行事』シリ−ズ(昭和10年作)の中から
三月「都をどり」をご紹介させて頂きます。
「京の年中行事」シリーズは、
日本画家の中島荘陽(なかじまそうよう)氏による
京都の年中行事を描いた100点以上もの作品に
当時の十代細辻伊兵衛氏が
時の流れとともに次第に減っていく様々な年中行事を
将来のために残したいという思いから
その画とともに読んでもらおうと
親しかった歴史学者の江馬務(えまつとむ)氏に
その解説文を執筆依頼した「都年中行事画帖」。
その中から
十代細辻伊兵衛氏が
永楽屋の年中行事シリーズとして
各月1枚ずつの京都の年中行事を染めたのが
「京の年中行事」シリーズ(昭和10年)です。
当時の年中行事シリーズは
12枚一組で箱に入り
郷土史家の田中緑紅(たなかりょっこう)氏による
解説書も入っておりました。
こちらが表紙です。
こちらが解説の内容で、12ヶ月それぞれに解説が書かれています。
その最高傑作「京の年中行事」シリーズを
今時代にも残すべく
私、十四代としても再度復刻をいたしております。
由緒ある京都の年中行事の数々が
これからも受け継がれていくことを
切に願いたいと思います。